子どもの進路 親はどこまで口出しする?

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お子さんがいると、どうしてもこの悩みにぶつかることでしょう。

私の住んでいる地域は、小学校入学からお受験なんていうおうちは少ないですが、中学受験だと、クラスの2割ぐらいの子が挑戦していたような気がします(10年ぐらい前の話です)。

私立の小中学校を選んでいる親御さんは、公立にはない独自の教育方針で学校を選んだという部分はもちろんあると思うのですが、特に中学受験をさせている親御さんは、最終的に大学進学に向けてしっかり準備ができるからという話をされていることが多いと感じます。

皆さんそれぞれ考えが合ってのことなので、その点をとやかく言うつもりはありません。
ただ、運命学、四柱推命を扱う者として、進学するなら本人の夢や希望、適正に合ったものであってほしいと考えてしまいます。

◆参考 就職活動 何をしたいのか分からないとき 四柱推命で適性を考えてみる

もはや大学は出て当たり前になりつつある日本の社会ですから、そこはもう仕方がないのかもしれませんが、子どもが大学進学以外には目を向けにくくなる環境を、親がセッティングすることが良いことなのか、この点を少し考えてみようと思います。

幼い頃からの学習環境ってどうなんだろう

大学進学について考える前に、親が子どもに与える学習環境について考えてみます。

学習教材は必要?

わが家では学習教材を使っていました。幼児期にやっていたものを、そのまま小学生になってからも使い続けていた感じです。

幼児教材は本当に子どもの興味をくすぐるようにつくられていて、やっていて楽しそうだったので、小学校に入ってからの学習教材も楽しく勉強ができるかもしれないと思ったのですが、子どもたちの意欲や興味、他のこととの優先順位などで、少しずつ教材をやらなくなっていきました。

わが家には3人子どもがいます。中学3年生まで学習教材を続けて、高校受験に役立てた子もいますし、小学校高学年で自分から辞めたいと言った子は、無理に続けずに辞めました。
中学に入る頃まではやっていたけど、実際は手を付けていないので辞めようと言っても、意地になって辞めなかった子もいます。それぞれ反応はばらばらでした。

意地になってしまった子については、中国式四柱推命を学んでから分かったことですが、その頃、その子の運気が良くない時期に入っていました。

いま思えば、学校で気力と体力をすり減らし、家に帰って何かをする意欲も余裕もなかったのでしょうね。それでも辞めたくないと意地を張ったのは、あまりうまくいっていないときに、親にまでうまくいっていないことを知られたくない、できない自分を認めたくない気持ちがあったのかもしれません。

当時の私は、まだ中国式四柱推命と出会っておらず、そういう見方ができなかった、そういう見方があることを知らなかったので、そんな意地を張る意味が分からないし、子どもの気持ちを理解しようという余裕もなく、学習教材は、どうせやらないでしょうと、無理やり辞めさせました。いくら学習教材に取り組める状態ではなかったにしても、ちゃんと子どもと話し合って、本人が納得できる方法を一緒に考えたらよかったなと後悔しています。

生きていくためには、最低限の知識や学びが必要なので、義務教育の間は、多少、口うるさく言って勉強することを促す必要もあるとは思いますが、それ以上のこと、例えば成績を上げようとか、少しでも偏差値の高い高校に入れるようにとかは、それが本人の負担になっていないかを注意して見守りながら進めていくことが大切だと思います。

学習塾は必要?

お子さんを塾に入れたい理由はさまざまあると思います。多いのは受験のための勉強でしょうか。あとは、学校の成績を上げるためにという理由もあるでしょうね。

世の中には塾に行かなくても学校の成績が良く、勉強が好きだからと言って、自ら進学校に進むことを選び、有名大学にすんなり合格してしまうと言う人がいます。

学校でも塾でも、勉強する人や、勉強ができる人は褒められます。そして、勉強しない人、勉強ができない人は注意されたり、居心地が悪いですよね。なんでそんなに勉強にこだわるのでしょうか? 考えてみたら不思議なことです。

お子さんを塾に行かせている親御さんたちは、なんでそこまでしてわが子に勉強させているのかをちゃんと考えたことがあるのかなと思うことがあります。

勉強が向いている、合っている子は何の心配もいらないですが、怒られないように無理をして勉強をしている子どもたちの中には、他に伸ばせば光る適正があるかもしれないのに、誰も、本人でさえも気付くことなく、良い適正が埋もれたままでいるかもしれません。
あるいは、いまではなく、あと何年か先に、本人が自分の意志で頑張ろうとする時期が巡ってくるかもしれません。

ちなみにわが家では、親の意向で子どもたちを塾に入れることはしませんでした。自分のペースで、自分の頑張れる範囲で勉強すればいいと考えてのことです。

1人だけ、大学受験を視野に入れて勉強したいから、英語だけは塾で勉強させてと言いだした子がいました。高校2年制から大学受験までの期間、英語の基礎学力を伸ばすために塾に通いました。小学校高学年で学習教材を辞めた子です。

親御さんがわが子の将来を思って塾に通わすのは分かりますが、それがお子さんにとって負担になっていないか、もっと言うなら、親御さんが思い描くお子さんの未来を押しつけるかたちになっていないか、時々親子で考えることも大切だと思います。

最終学歴と自立して生きていく手段は別の話だと思う

あくまで私の勝手な考えですが、日本は就職や転職の際、大卒者を求める風潮が強すぎると思います。日本の多くの企業は、一部の技能・技術職を除けば大卒以上でないとエントリーすらできないのが現実です。そして転職の際も、多くの企業が大卒以上の求人を出すので、大学は出ておかないといけない構図ができてしまっているんですね。

具体的に何がしたいか、どんな夢や希望を持つかをゆっくり考える前に、とにかく勉強して大学に入りなさいとなってしまう、私には悪循環にしか見えません。

わが子の進路を考えたとき、大学ありきの勉強からスタートするのがいけないとは思いませんが、せめて中学生ぐらいまでは、いろんなことに目を向けて、自分が将来何をやりたいか、何を糧に生きていくのかを、ゆっくり親子で考える時間があってもいいと思います。
嫌いな勉強に時間を費やすよりも、楽しいことや得意なことに目を向け、自分の夢や希望を膨らませてほしいと思います。

子どもたちの夢や希望は、親からすれば考えが甘かったり、非現実的かもしれません。最初はそれでいいんです、もっと先になれば自分で考えて、いろんなことを見極められるようになります。大事なのは、やりたいと思う気持ちを育てることです。

「そんな夢みたいなことを言っていないで勉強しなさい」
ではなくて、
「そうなんだ、じゃあやってみよう」
でいいんですよ。

大学を出たら将来が安泰なわけじゃありません。これだけ大勢の大卒者が就活をするわけですから、誰もが希望どおりに就職出来るとも限りません。

勉強が嫌い、でも他のことでなら頑張って働くというなら、それは立派な進路です。中卒で社会に出るのはさすがに大変ですが、高卒で社会に出て、有名企業や大企業に就職することは可能です。

わが家には、高卒で大企業に入って、技術者として働いている子がいます。勉強はまあまあする子で、成績も良いほうだったので、「大学は考えないの?」と一応、確認したのですが、
「大学に行ってまであれもこれも勉強したくない、好きなことを仕事にするほうがいい」と言っていました。

中国式四柱推命を学んでからこの子の命式を読み解くと、真面目な性格なので学校の勉強はきちんとする、でも、勉強することそのものはそんなに好きじゃないだろうなということが分かりました。そして、実践的な勘の良さや賢さを持っているのも分かったので、技術者になったのは、本人の適正に合った生き方だったんだなと思います。

◆参考 中国式四柱推命とは?

就職して何年かたった頃、その子に、高卒で損したとか、大学に行かなかったことを後悔したりとかはないのかと聞いてみると、
「転職するとしたら選択肢が狭くなるかもしれないけど、後悔はしていない」
と言っていました。

子どもの人生は子どものもの

親御さんはいつの時代も、わが子の進む道を案じて、できることなら苦労なんかしない、安定した人生を歩んでほしいと願っていると思います。そのために親御さんが考えた良い環境を用意して、お子さんに与える気持ちも分からなくはないです。

ですが、どんなに一生懸命、親御さんが良いと思える環境を用意しても、それがお子さんにとって最適な環境になっているかは別問題です。

命式を読み解いて分かるのは、その人の生まれ持つ陰陽五行の状態を見て、どの五行がどんな適正を示して、いつその良さが現れるか、良くない面が現れるかです。

周りがどんなに「これがいい」と進めたところで、本人の命式の状態が良くないタイミングなら、思うようにはいきませんし、本人は楽しいとは思えません。

命式が良い状態になっていれば、子どもは勝手に好きなことを見つけて進んでいきますし、親の示す方向であろうがなかろうが、良い方向に進みやすいです。

◆参考 喜神・忌神

また、親御さんがどんなに「これはいい方法だよ」と熱弁したところで、親にとって良いと感じるものを、子どもが同じように良いと感じるとは限りません。親が楽しかった、力が発揮できたことを示す良い通変星が、子どもにとっては自分を苦しめる、要らない通変星かもしれないからです。

逆に、親御さんが苦手で見向きもしなかったことが、お子さんにはとても向いている、一番の適正かもしれません。そこに気付いてあげられたらいいですね。

◆参考 通変星それぞれの意味

そういうことも少し心に留めながら、お子さんの進路について、親子でじっくり考えてみてください。勉強することは大事なことではありますが、嫌々勉強したって身につきませんし、その時間がもったいないと思うので、何が好きで、何を学ぶのかは、本人主体で慎重に考えてほしいと思います。