通変星が出せたら、格局(かっきょく)を出します。格局(かっきょく)というのは、命式の型、分類みたいなものです。格局は一生涯、変わることはありません。大きく分けると、内格(ないかく)という格局と、従格(じゅうかく)という格局に分けられます。
「ええっ、2つだけ? もっとあるんじゃない?」と思った方は、四柱推命にお詳しい方ですね、確かに流派によってはすごい数の格局に分類するところもあるようです。
2つというのはさすがに言い過ぎで、内格(ないかく)にはいくつか種類があり、従格(従格)にもいくつか種類があります。でも、中国式四柱推命で見ると、内格、従格は、それぞれ価値観や生き方、考え方に特徴があるので、ざっくりと2つに分けられるということです。
内格の命式
内格には、大きく分けて身強の内格(みきょうのないかく)と、身弱の内格(みじゃくのないかく)があります。身強の内格は、日干を強めようとする通変星が多い命式、身弱の内格は、日干を弱めようとする通変星が多い命式です。日干が強められているから、弱められているからどうこうということではなく、命式をぱっと見て、日干が強められている命式か、弱められている命式かということです。
ただ、はっきりと身強か身弱かが分かる命式もあれば、身強なのか、身弱なのか分かりにくい命式もあります。内格の場合は、未強化身弱か分からないくらい五行のバランスが均衡している命式が、比較的人生は安定しやすいです。
内格の命式はこんな人
内格の人の多くは、適応力があり、協調性が高く、周りと足並みをそろえるのが上手で、自分の役割を全うします。同じ目的を持った者同士が、力を合わせて大きな成果をだすことに喜びを感じます。道を外れたり、自分だけが変わったことをするのが苦手な傾向があります。社会の秩序を重んじ、流れに身を任せながら、安定した環境を望みます。
会社勤めや、コミュニティーに所属していると、とても安心します。必要以上に個性を出すより、立場に見合ったやるべきことを粛々とこなすことを重要視しています。内格の人は独立には向かないと言われることもありますが、何かのプロフェッショナルや起業家として成功している人は多くいます。視野の広さと、絶妙なバランス感覚を持っているので、世間から多くの支持を集めることができ、大成功を収めます。
男女問わず、若いうちから結婚願望が強い傾向があります。家庭を持ってこそ一人前なんて、ちょっと古い考え方かもしれませんが、理想の相手と出会い、結婚して、子どもをもうけ、家を建て、家族のために一生懸命働いて、老後は孫に囲まれて穏やかに暮らせたら、人生まずまず幸せなんだろうなと、案外そう思っている人が多いように感じます。
若いうちから処世術にたけている人が多く、人間関係をそつなくこなしますが、ときには多勢に合わせすぎて疲れたり、身を守るために耐え忍ぶ場面も多いと思います。
これらの傾向は、命式のバランスが良いほど出やすいと思います。内格の命式でも、五行バランスが偏った命式の日とは、いろいろと悩みや問題を抱えて大変な思いをされたり、苦労の多い人生になることもあります。
従格の命式
従格には、従旺格(じゅうおうかく)、従児格(じゅうじかく)、従財格(じゅうざいかく)、従殺格(じゅうさつかく)、従強格(じゅうきょうかく)の5つがあります。従旺格(じゅうおうかく)は比肩や劫財が一番強く、比肩や劫財の邪魔をする通変星が無いか少ない命式です。従児格(じゅうじかく)は食神や傷官が一番強く、食神や傷官の邪魔をする通変星が無いか少ない命式です。従財格(じゅうざいかく)は偏財や正財が一番強く、偏財や正財の邪魔をする通変星が無いか少ない命式です。従殺格(じゅうさつかく)は偏官や正官が一番強く、偏官や正官の邪魔をする通変星が無いか少ない命式です。従強格(じゅうきょうかく)は偏印や印授が一番強く、偏印や印授の邪魔をする通変星が無いか少ない命式です。
従格の命式は、特定の五行(通変星)が極端に強い命式なので、その通変星の特徴がそのまま個性として出やすいです。
従格の命式はこんな人
従格の人は、独特な価値観や考え方を持っていて、それを実行する強さがあるので、集団にはあまりなじまない傾向があります。自分を抑えて周りに合わせるくらいなら、自分のペースでやりたいことをやる、できてしまう力があります。道なき道でも自分で開拓して進んでいきます。
逆境に強く、ピンチを踏み台にするほどのバイタリティーがあるので、集団の中で決められた仕事に従事するより、自由な発送で行動できる環境で活躍できます。ルールに縛られない自営業や、自らがリーダーの経営者が向いています。思い切り突っ走ることもあるので、周囲は戸惑いますが、いつのまにかみんなをその気にさせてまとめてしまう、魅力的な人物が多いです。
融通が利かず、頑固な面もあるので、興味のないことには見向きもしません。その代わり、いったん興味を持つととことん極めて、驚くほどの成果を出すこともあります。いわゆる変人タイプは従格に多いと思います。興味のあることに出合えなければ、昼行灯のように役に立たない存在になってしまうかもしれません。
結婚願望は強くない傾向です。結婚したくないわけではなく、人生設計に結婚が不可欠とはあまり考えないので、男女問わず、適齢期へのこだわりがあまりなく、やりたいことが最優先と考えがちだからです。家族を大切に思う気持ちは強いですが、家族のかたちにはあまりこだわらない人も多いと感じます。
人間関係はあっさりしています。あまり他人に深入りしませんし、深入りされるのも好きではない傾向があります。噂や他人の評価は気にせず、自分が見たこと、感じたことで判断して動きます。独特の価値観を持っているので、周りの考え方に合わせているつもりでも、自分が浮いているような気持ちになることもあります。自分に合わない環境下では、自分らしさが発揮できず苦しむことになり、うまくいかない葛藤と戦い続ける人も多いです。
従格は、特定の五行(通変星)が強ければ強いほど、個性を武器に社会で活躍できる傾向がありますが、従格になる条件をなんとかクリアして、ぎりぎり従格になったような命式の人は、いろいろな葛藤を感じたり、苦労が多くなる傾向があります。
格局で人生は決まらない
中国式四柱推命の見方で、ざっくりと内格と従格を説明しましたが、格局から判断できる特徴が、一生涯そのまま現れ続けるとは限りません。バランスの良くない内格の人が、従格の人のような力強い個性を出して偉業を成し遂げることもあれば、バランスの良い内格の人でも、集団の中で役割を果たす意味を見失ったり、人に会うのが嫌で引きこもってしまうこともあります。従格の人も、存分に個性を発揮できるときばかりではなく、やる気をなくして何も手に付かず、自分の生きる意義すら見失うほど落ち込む時期が巡ることもあります。
生まれ持った価値観や考え方は、格局を見ればある程度分かりますが、その人の人生行路の善し悪しまでは格局を見ただけでは何も分かりません。
格局が分かれば、命式に良い影響を与える喜神(きしん)と、命式に良くない影響を与える忌神(いまがみ)が分かります。人生のいつ喜神(きしん)が巡り、忌神(いまがみ)が巡るかを細かく見て、ようやく四柱推命でのいろいろな判断に取りかかれるわけです。